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書庫的ななにか

Archive2016年01月 1/1

せっかくなので。

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 せっかく新年ということで、さすがにあの挨拶だけではどうかと思い、短編集としていくつかの短編をまとめて更新しました。 タイトルどおり、すべて姉妹にまつわる短編になってます。 別に新年らしくもなければ新年に入ってから書いたわけでもないのですが、お暇な時間にぜひどうぞ。 ちなみに十八禁になりますのであしからず。...

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あけました。

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 あけました。 おめでとうございました。...

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第二十一話 さよならは言わないで

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     汝、光のなかを進め     第二十一話 さよならは言わないで     0 夢は叶えるより見るほうがいい 叶ってしまうと 終わってしまうから でも夢のあとには まだたくさんの夢が待っていて 輝き 揺れて ぼくたちを待っている     1 まるで黒い海のようだった。 傾斜のない客席に揃った八万人のひとたち。 ステージの上から見下ろせばその全体が黒い海のようで、揺れ、動き、腕を振り上げ、声を張...

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第二十話 未来の行方

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     汝、光のなかを進め     第二十話 未来の行方     0 あの日のことを忘れて暮らせるなら きみとまた笑い合う日のために     1 会場のなかにはまだ熱がこもっているようだった。 プロダクション亀山のマネージャー、伊崎龍也はだれもいなくなった広い会場に立ち、ぐるりと見回す。 ──snowdropsの丸一年をかけた全国ツアー、全五十公演のうち、四十九公演が終わった。 千秋楽のひとつ手前は北海道...

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第十九話 わたしたちは止まれません

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     汝、光のなかを進め     第十九話 わたしたちは止まれません     0 ひとは変わっていく。     1 プロダクション亀山のマネージャー、伊崎龍也は、狭い練習スタジオのなかでギターを抱えていた。 ぽろぽろとギターを鳴らしてはコードを変え、あるいは口ずさむメロディを変え、思いついたことがあれば目の前の紙にメモをしていく。アンプを通したギターの音は決して大きくはなく、エフェクターもない...

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第十八話 閑話休題

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     汝、光のなかを進め     第十八話 閑話休題     1 ケースその1、尾澤猫々子の場合「──どうして、そんなことをしたんだ?」 手には包丁。足下には血だまり。どうして、だって? そんなふうに尋ねることのほうがふしぎだ。 どうして、だなんて、あなたのために決まっているのに。「だってこの女は、あなたを苦しめていたでしょう。あなたはとっくにこの女に愛想を尽かせていたのに、この女はあなたを束縛...

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第十七話 わたしはあなたであなたはわたし

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     汝、光のなかを進め     第十七話 わたしはあなたであなたはわたし     0 ぼくはぼくにないものを探しているんだよ 絶対に手に入れられない でも手が届きそうなものを     1 ──snowdropsの全国ツアーは東京公演を初日としてはじまった。 簡単に言えば、激務である。 初日の東京公演は、まだいい。会場も東京だし、初日に向けて準備する期間がある程度用意されているから、ここからはじまるのだ...

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第十六話 あの日の続き

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     汝、光のなかを進め     第十六話 あの日の続き     0 終わり、という区切りは大事だ。 それがなければ、終わることもできず、続けることもできず、プラスもマイナスもない虚無の時間が続くだけになるのだから。     1 snowdropsのメンバーは忙しい。 各々が個人仕事を持ち、それをいままでどおりこなしながらツアーへ向けたレッスンやリハーサルをすることになるから、どうしてもなかなか八人全...

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第十五話 あの頃に戻れたら

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     汝、光のなかを進め     第十五話 あの頃に戻れたら     0『よくインタビューなんかで、バンドをはじめた理由はモテたかったから、みたいな話を聞くわけなのだが、ぼくたちがバンドをはじめた理由もやっぱり似たようなものだった。 ただしぼくたちの場合、地元があまりに田舎すぎてバンドをやったところでぼくたちに興味を持ってくれる女子などいるはずもなく、まわりに住んでいる農家のおじさんたちが「お...

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