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或る在り方

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藤崎悠貴

 十一月ですね。みなさまおはようございます、藤崎です。


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 さて、今回はちょっとしたテーマでブログを書こうと思っているので、ここからは「である」口調で進んでいくことをご了承願いたいのである。

 今回のテーマはずばり「小説に正解はあるの?」である。


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 なぜ突然そんなことを書きたくなかったかというと、ぼーっといつものようにネットの荒波に押し流されていたところ、「こうすれば失敗しない小説の書き方!」的なものを見つけ、ほほうと思いながら読ませていただいたことに起因する。

 記事には「こういうやり方はダメ」「こういうやり方がいい」という実に具体的な小説指南が書かれていて、その対象はいわゆる「なろう小説」を書こうとしているひとたちだと思われ、それに関してぼくがああだこうだ言うつもりはないのだが、ふと疑問に思ったのは「正しい小説の書き方なんてほんとにあるの?」ということ。

 そこからさらに考えを進めると、冒頭の「小説に正解はあるの?」という疑問に突き当たるというわけなのである。


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 結論から言ってしまうと、ぼくは小説に正解はないと思っている。

 もちろん読者の層を限りなく限定していった場合、いちばんウケやすいもの、というのはあると思う。

 極端な話、たったひとりの特定の個人を満足させる小説は、そのひとの趣味嗜好を知り尽くし、かつそれを具現化するだけの能力があれば書ける。

 逆にいえば読者ひとりひとりにそれぞれ趣味嗜好があり、似ているようでそのすべてが微妙に異なっているわけだから、全員を百パーセント満足させることはできない。

 これは小説における文章的技法に限定しても同じことがいえる。

 たとえばドストエフスキーの文章を絶賛するひとがいれば、回りくどくてストーリーがよくわからん、というひともいる。

 レイモンド・チャンドラーの文章こそ至高というひともいれば、無味乾燥でおもしろくない、というひともいる。

 複雑な感情の動きをたった一行で表現できるすばらしさもあれば、複雑だからこそ何ページにも渡って描写して伝えるすばらしさもある。

 そもそも小説というのは芸術であって、「うまいか下手」ではなく「好きか嫌いか」で判断されるべきものであるからして、好き嫌いの世界に万人が認める「正解」などあるはずがないのである。

 だから小説を書いたことがない、書きたいけどどう書けばいいのかわからん、というひとは、自分が好きだと思える小説っぽいものを書けばいいと思う。

 文体もストーリーもほとんどパクリでもぜんぜんいいと思うし(コピペは自分の文章とは言えないからダメだけど)、最初からオリジナリティしかない小説なんて書けっこないわけで、だれかが言う優れた小説じゃなく、自分が思う優れた小説をお手本にやるしかない。

 もちろんそのお手本はなんでもいい。ドストエフスキーでもチャンドラーでも西尾維新でもラノベのだれかでもネット小説のなにかでも、ああこれ好きだなーと思えるものをお手本にしていけば、自然と自分でも気に入る話が書けるはず。やっぱり自分が自分でいいと思える(すくなくともちょっとくらいはそう思える)ものじゃないと、書くこと自体続かない。


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 基本的にぼくは「小説だからこういう書き方はしちゃダメ」みたいなものはないと思う。

 頭痛が痛い、だって、意図して書くなら間違いじゃない。現実にあり得ないようなキャラ設定だって、現実にあり得ないようなキャラを作っているならそれで正しい。それを読者に受け入れてもらえるかどうかは、これはもう好みの問題としか言いようがない。もし特定の層を狙って書きたいというならしっかりそこをリサーチして書く必要があるだろうけど、ただ好きなものを書きたいなら読んだひとがどう思うかは関係ないから気にしない。すくなくともぼくはあんまり気にしたことがない。

 自分が好きだと思えるものを書き、だれかひとりでもそれを好きだと言ってくれたら、こんな幸運はない。やっほー、やったぜ、という気持ち。同じ趣味のひとがいたんだなあ、と感慨深くなる。

 そういう意味では自分の好きなものがいまの流行りに対して主流をいくものなのかニッチなのかも関係ないし、時代遅れでもまったく関係ないわけで、気にしても無駄なのである。


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 さて、いつもに増して長々と書いてきたが、そろそろ「である」口調は終わりたいと思うのである。


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 今回は柄にもなくまじめなことを語ってしまいました。

 次回もまじめだと思ったら大間違いだ! 次はまたいつもどおりの中身のないブログに戻るからな!

 というわけでまた次回!
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藤崎悠貴
Posted by藤崎悠貴

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